福井大学医学部

医動物学

教育内容紹介

アドバンスコース3 (分子免疫学)  担当: 友成久平

  1. 学習目標
    必要最低限の免疫学の知識を身につける。
  2. 授業の内容
    免疫学の最新topicsに関する一般向け英文解説記事を事前に配布する。その領域に 関しての解説と新たな進歩について学生の代表が発表しお互いにdiscussionを行う。
    重要なpoint、関連の興味深い事柄について教師が補足する。
  3. 到達目標
    現代免疫学を少しでも理解し、自ら学ぶ意欲をつくる。

生体と医動物  担当: 髙田伸弘(シニアフェロー), 矢野泰弘

我々の生活環境にある様々な生物のうち,人体に侵入あるいは皮膚から傷害を起因する動物を医動物と呼ぶ。これには,従来から知られた多細胞で虫の形態をなす寄生蠕(ぜん)虫および単細胞の寄生原虫のほか,最近は重点が置かれるものとして新興再興感染症の媒介動物(ベクター)あるいは毒性・抗原性(アレルギー含む)や環境汚染・不快性を起因する衛生動物が挙げられ,極めて多彩である。これらのうち,感染の形をとるものは感染症学の一分野として学ぶことになるが,その中には人と脊椎動物に共通感染するものも多く,また社会形態,交通や人の移動,食品流通の多様化あるいは地球温暖化の問題まで絡むことが特徴である。したがって,様々な自然・社会要因が関連する環境医学として,また熱帯医学(アドバンスト科目にあり)との関連性にも目を向けてゆきたい。

アドバンスコース7 (,熱帯医学)  担当: 髙田伸弘(シニアフェロー)

従来は医動物学の授業に含めていた分野であるが、項目として充分な時間を当てること ができずにいた中で、近年はあらゆる分野でグローバル化が進んで、熱帯地域との接点が深まるばかりの日本で、それら地域と共有する医学上の問題が急増して来ている。たとえば、社会形態の激変、交通・民族移動・食品流通の多様化、そして新型感染症(動物由来感染症含む)の拡大などが、地球温暖化にみるような環境要因とも絡んで、世界規模の保健医学上の課題となっている。そういう事実を学生時代から直視して、その意味を深く認識し、後日の医療活動の中で活かしたい。

医動物学研究室

TEL
0776-61-3111