福井大学医学部

内科学(2)

研究内容紹介

主要研究テーマ

消化器グループ

消化器内科グループは、中本教授、平松准教授(光学医療診療部)、大谷講師、松田講師、大藤助教、内藤助教、髙橋助教(光学医療診療部)、野阪助教をスタッフとして、消化器内視鏡(上・下部消化管内視鏡、胆膵内視鏡、超音波内視鏡等)、腹部超音波を用いた診断・治療手技を施行し、各種消化器疾患に対し診断・治療を行っています。主な診療項目として1)食道がん、胃がん、十二指腸腫瘍・大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、2)食道胃静脈瘤に対する内視鏡的治療、3)ヘリコバクターピロリ胃炎に対する除菌治療、4)カプセル内視鏡・バルーン内視
鏡による小腸内視鏡検査・治療、5)炎症性腸疾患に対する診断・内科的治療、6)肝がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)・肝動脈化学塞栓・化学療法、7)B型肝炎、C型肝炎に対する抗ウイルス治療、8)難治性の肝疾患の診断と治療、9)胆道がん・膵がんの内視鏡診断と化学療法、10)超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)による診断と治療、11)胆道結石・膵石、悪性胆道狭窄に対する内視鏡的治療を行っております。また、手術不能肝細胞がんに対する肝動脈塞栓療法(TAE)と樹状細胞免疫治療の先進医療を目指した臨床試験を開始し、消化器がんに対する新たな治療法の開発に挑戦しております。このように高度医療から未来医療を目指して、リサーチマインドを持ち日々の診療を行っております。

神経グループ

脳神経内科グループの研究テーマとしては、1)ミトコンドリア病の代表疾患MELAS、パーキンソン病、ALS、アルツハイマー病患者等におけるエネルギー代謝・酸化ストレスの脳機能イメージング(MRI・PET)(高エネルギー研、および放射線医学総合研究所との共同研究)(井川)、2)橋本脳症の病態の解明(文部科学省研究班)(松永)、3)Arterial Spin Labelling(ASL)画像の検討による脳血管障害、神経変性疾患等での病変部位の解明(放射線医学教室との共同研究(井川、北﨑、濵野)、4)細動脈硬化の評価指標に関する研究(厚労省研究班)(山村)、5)医療ITを用いた神経疾患の地域連携に関する研究(山村)、6)Brain Machine Interface(BMI)研究(電気通信大学との共同研究)(山村)、7)自律神経障害が高度なパーキンソン病症例の皮膚生検によるリン酸化αシヌクレインの検出(東京都健康長寿医療センター ブレインバンクとの共同研究)(神澤)、8)アルツハイマー病の発症原因であるタウ蛋白のリン酸化、重合機構の解明、ならびに治療薬の開発(Mayo Clinic Jacksonvilleとの共同研究、文科省研究班)(白藤、浅野、佐々木、山口)。9)基礎研究で効果の認められた薬剤を用い、認知機能改善の有無、髄液中リン酸化タウなどのバイオマーカーを用いた検討(IRB 2010801)(勝木、上野、濵野)。10)アルツハイマー病、ALS早期診断のための血液中アミロイドβ蛋白、タウ蛋白、TDP43, NFLをはじめとするバイオマーカーの測定(台湾MAGQU社との共同研究)(上野、前田、濵野)、アルツハイマー病早期診断のための血液中アミノ酸分析(白藤、濵野)(新潟大学との共同研究)、11)コイルを用いたマウス虚血モデルを用いたタウ病理所見の進展についての検討(藤田、佐々木)。12)Cerebral amyloid angiopathy related inflammation患者髄液中のアミロイドβ蛋白に対する抗体の検出(白藤)。13)パーキンソン病原因蛋白αシヌクレインの重合について野生型αシヌクレインを発現する神経系細胞(3D5)を用いた重合促進因子の検討(Mayo Clinic Jacksonvilleとの共同研究(榎本)。14)adiponectinと大脳白質病変との相関について検討を行い、血管性認知症の病態解明(藤田)、15)大脳皮質基底核変性症(CBD)に対するCDP-Cholineの治療効果の判定、ならびにCBDのFDG-PET画像所見の解析(高エネルギー医学研究センターとの共同研究)(濵野)、16)神経筋疾患の筋MRI所見の検討(林)、17)パーキンソン病患者の非運動障害に関するビンゴ式アンケートを用いた画期的臨床研究(浅野)、18)ALS患者のSPECT画像所見の解明(勝木)、19)福井県での65歳以上の全住民に対する認知症検診アンケートデータを用いた解析・かかりつけ医に対する研修の成果の解析(福井大学2010167)(上野、濵野)など幅広く研究を行っています。

内科学(2)研究室

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