福井大学医学部

地域プライマリケア講座

教育内容紹介

講座が誕生したのは平成21年3月ですが、福井大学医学部総合診療部と和田診療所とは従来より連携を図り、学生、前・後期研修医の地域医療研修システムを築いてきました。時には、高浜病院と和田診療所合同で学生実習の受け入れを行っています。また、平成19年度からは、高浜町主催の地域医療夏季セミナー「夏だ!海と地域医療体験ツアーin高浜」を開催、定員をオーバーするほどの申し込みをいただきました。参加者からは、地域と地域医療を身近に感じることができたと、好評を博しております。それらの取り組みは徐々に結果として現れてきており、平成22年度は学生60名以上、研修医20名以上が高浜の地を訪れています。

当講座では、地域医療研修プログラムを用意しています。

研修対象者

医療系学生(医学科、看護か、その他応相談)、研修医(前期・後期)、フェローシップ(コメディカルも応相談)

研修内容

地域で医療がどのように行われているか、またどのようなシステムで機関同士が、医師とコメディカルが連携して動いているか、さらに高浜の風土のよさを実際に肌で感じていただけます。
○学生の方:高浜町の医療システムを見学していただくだけでなく、実際に診療を補助したり、地域の住民と触れ合ったり、研修内容を発表することで、システム全体の統合的な理解と明日からのモチベーションの向上を目指します。
○初期研修医の方:地域に根ざした病院・診療所の入院診療、外来診療、在宅診療、救急外来の役割や、在宅―外来―入院を継続して診ることの重要性、家庭医としての医療面接コミュニケーション術の威力、保健・医療・福祉の連携のかけがえのなさを、目標に応じて体感・研修していただけます。現在、福井大学医学部附属病院以外にも、福井県立病院などから研修を受け入れています。
○後期研修医の方:上記にとどまらず、実際に病院・診療所スタッフとして、診療・検査・医療システム連携を実践・開発していただき、地域の中での医師の働き、あるいは医学教育について、深く掘り下げることができ、かつ学会資格も取得可能です。福井大学総合診療部GPコースとも深く結びついており、大学との連携を図っています。また、週1日前後の院外・町外の研修も相談に応じることができます。
○フェローシップの方:その目的に応じて、先に述べた研修内容を中心に、柔軟にスキルアップしていただけます。コメディカルの方にも、豊富な研修関連施設を利用し、門戸を広く構えております。詳細はご相談ください。

こういう方にお勧め!

  • 地域医療を体感してみたい方
  • 将来総合医になりたい方
  • 将来地域で働きたいと思っている方
  • 将来専門医になろうと思っているが、総合的な医療もできるようになっておきたい方
  • 在宅医療(訪問診療、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーションなど)に興味のある方
  • 仕事と家庭の両立で悩んでいる方
  • 将来開業を考えているが、診療所のことを垣間見たい方
  • とにかく海と自然が好きな方

主な研修施設

高浜町国民健康保険和田診療所、社会保険高浜病院
訪問看護ステーション「サンハート」、ヘルパーステーション「グっとサポート」、指定通所介護事業所 和(なごみ)、介護老人保健施設「サンビュー高浜」、特別養護老人ホーム「高浜けいあいの里」など

研修期間

半日からご相談に応じます。
日・週・月・年単位での研修が可能です。

取得可能資格

日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医
日本在宅医学会認定在宅医療専門医

お問い合わせ・申込み

〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
福井大学医学部 地域プライマリケア講座
TEL; 0776-61-8417

地域プライマリケア講座研究室

TEL
0776-61-3111
メール
ikai@u-fukui.ac.jp