医学部の学生に対する卒前教育では、系統的講義により整形外科疾患全般（脊椎・脊髄疾患、関節疾患、関節リウマチ、骨代謝性疾患、骨系統疾患、骨・軟部腫瘍、骨・関節感染症、末梢神経疾患、小児整形外科、骨折・外傷、リハビリテーション医学など）の概要把握、診察法・各種検査法・治療法の理解、さらに臨床実習を通して診断，手術，リハビリテーションに至る総合的な整形外科診療の習得を図り、将来医師となった時に正確な診断・治療が行える人材育成を目標としています。
卒後教育は、医師国家試験に合格してから2年間の初期研修と、初期研修終了後から整形外科専門医を取得するまでの後期研修に分けられます。初期研修では、福井大学病院初期臨床研修プログラムに則して指導を行っています。また、整形外科専門医を目指す医師に対して行われる後期研修では、日本整形外科学会の研修カリキュラムに沿って、整形外科疾患の病態・診断・治療についての専門教育を行い、整形外科領域において確かな知識や高い技術を持った医師を育成しています。
開発途上国からの留学生を積極的に受け入れ、専門性の高い外傷学、脊椎・脊髄外科学、整形外科学の基礎と臨床教育を外国人医師に対して行い、現地での講義、手術指導なども行っています。また、市民を対象にした公開講座を定期的に行い、整形外科疾患の啓蒙に努めています。
