福井大学医学部

産科婦人科学

研究内容紹介

私たちの教室では、研究につくことを義務とはしておらず、患者さんを診ているうちに疑問や興味が生まれた時に、そのテーマを研究するようにしています。従って、研究に従事する年齢は各々です。勿論、臨床オンリーで進む人もいます。診療で紹介したそれぞれの専門医チームが臨床研究を行っています。また臨床研究では追及できない疑問が生まれた場合に基礎的な解決を試みています。現在進行している主な基礎研究について少しだけ紹介しましょう。

(1) 人の臓器や器官は「上皮細胞と間質細胞が基底膜を介して接する構築」をとります。皆さんこの構築がどのような意義を持つのか疑問に思ったことはありませんか。なぜ両細胞が混在しないのでしょう。卵巣は短い期間に極めて激しい機能形態変化を呈する特異的な臓器ですが、上皮細胞と間質細胞との話し合いが卵巣の変化をどのように調節するのかを調べています。また、この結果を生殖医療に生かすことを試みています。

(2) 卵巣癌や子宮癌はお腹の中にあるだけでは人は亡くなりません。しかし生きていく上で重要な臓器に転移すると死亡します。そこで、ネズミの卵巣や子宮に卵巣癌や子宮癌を発生させ、これが他の臓器に転移する実験システムを造りました。これを用いて、癌がどのような仕組で広がるのか、どうすればこれを防ぐことが出来るのかを研究しています。

産科婦人科学研究室

TEL
0776-61-3111
Webサイト
http://sankafujinka.com/