福井大学医学部

法医学

福井大学 大学院医学部医学課 法医学のホームページへようこそ。

当教室は1984年(昭和59年)4月、初代教授として、岸 紘一郎 教授が着任されて以来、松木孝澄教授、島田一郎教授と続く教室で、2022年(令和4年)4月に兵頭秀樹が赴任して現在に至っています。

大学講座の果たす役割は「研究、教育、社会貢献」ですが、法医学教室では社会貢献としての法医実務が大きなウエイトを占めています。法医実務ではお亡くなりになった方を対象とする死体検案(解剖を伴わない)や解剖(司法・調査法・承諾)が想起されますが、生きている方を対象とする生体鑑定(疾病/傷害を法医学的知識や技術をもとに判定)や、死後画像や検体検査等の科学的判定を業務として実施しています。

実臨床における法医学の果たす役割は大きくはありませんが、医療事故調査制度のもと調査委員として参画することがあり、医療の安全に貢献しています。また、昨今、院内で医療者が意図的に患者を殺害する事件が発生していますが、その発見/再発防止等に医療事故調査制度は無力であり、残念ながら多数の犠牲者を発生させるまで気づかれていません。法医学教室では、様々な観点から事象を検証し、院内の安全についても尽力できるよう、医療安全室をはじめとする様々な診療科と協力してまいります。

法医学における研究は実務から生まれ、実務に還元されるものでなければなりません。福井大学法医学では、国内他施設はもとより国外(米国・EU圏)の法医学施設と連携し、webカンファレンス等を通じて活発な人材交流を行っています。法医学を通じて医学部学生、大学院生、社会人の教育を行い、科学的な思考を身につけ世界で活躍できる医療人育成を行ってまいります。

法医学研究室

TEL
0776-61-3111