福井大学医学部附属教育支援センター

センター長挨拶

医学附属教育支援センター
センター長
飯野 哲 教授

福井大学医学部では、2016年に医学部(大学院医学系研究科を含む)における医学・看護学教育の点検・評価を行い,情報を提供することにより,医学部における教育改善及び教育の内部質保証に資することを目的に医学部教育を統括する組織として「医学部附属教育支援センター」を設置しました。教育支援センターが担う一連の活動は医学部教育マネジメント・教育内部質保証体制の中に組み込まれ、同時に福井大学全体としての教育内部質保証を担保する活動として位置づけられます。そこでは大学として必要な教育評価として法人評価における中期目標・中期計画の管理や現況調査、大学機関別認証評価、医学部自己点検・評価と外部評価などへの対応を行っています。

その中でも教育支援センターの重要な活動として、世界医学教育連盟(WFME)の定める医学教育の国際標準(グローバルスタンダード)に準拠する「医学教育分野別評価基準日本版」に基づく医学教育分野別評価を日本医学教育評価機構(JACME)により受審することがあげられます。そこでは国際標準に沿った教育カリキュラムを計画・立案し、カリキュラムに基づいた医学教育を円滑に遂行する必要があり、支援センターにおいて教育に関する情報を収集し問題点等を抽出し(点検・評価)、改善のための基盤となる活動を行っています。点検・評価の中で見いだされた問題点等は、改善方法を医学部教育委員会等関連委員会において検討し(改善)、実施する(計画・実施)、教育マネジメント体制を医学部として整備しています。 また、教育支援センターでは医学部の教育ミッションを遂行するための方向性や、教育理念、カリキュラムポリシー(CP)、ディプロマポリシー(DP)などの教育に関する基本方針の作成や改善のための情報収集にも関わっています。教育活動に必要な様々なデータは医学部教育IR(institutional research)部門において収集・分析・管理を行う体制となっています。

現在、教育支援センターでは教員メンバーが、松岡キャンパス学務課職員とともに、教職協働体制の中で、カリキュラムの作成や検証、医学・看護学教育に関する懸案事項、文部科学省などによる教育評価などへの対応事項などについて議論・検討し、FDにより教育に関する情報や意識の共有化を図っています。また、学生の修学や精神・生活面などの学生支援に関する議論や、医学・看護学教育に係る研究活動への支援なども行っています。医学部独自のICTシステムとしての臨床教育支援システムF.CESS(Fukui-Clinical Education Support System)、遠隔授業支援システムF.MOCE(Fukui-Medical Online Communication & Education System)、画像学修システムF.MILS(Fukui Medical Image Learning System)の開発と運用も行い、医学教育の発展につなげようと活動を行っています。

福井大学医学部附属教育支援センターは、福井大学医学部の教育が国際的に通用するものとなるように、同時に福井大学の特色を生かしたものとなるように、試行錯誤を繰り返しながら進んでいきます。 さらに、福井大学医学部で学ぶ学生たちが、十分な教育を受けて、福井大学の卒業生であることに誇りを持ち、愛と医術を備え人と社会を健やかにする医療人として活躍できるように、医学部教育を実施したいと思っています。 そのためには、今後、本学教員・職員・学生の皆様をはじめ、本学医学教育に関連する各機関・関係者の皆様に、お力添えをいただくことが多々あることと存じます。今後とも皆様方のご協力とご理解を本センターに賜りますことをお願いいたします。