福井大学医学部

皮膚科学

教育内容紹介

医学部学生教育

学生講義では、皮膚科学の幅広さと奥深さを実感してもらえるように努めています。常勤、非常勤の教官のみならず、教室のOBの開業医さんにも講義をお願いし、色々な視点からの皮膚科学を学んでもらうようにしています。

ポリクリにおいては、実践型のカリキュラムをこころがけています。

月曜、水曜、金曜の午前:長谷川教授、飯野講師などの外来の診療を見学し、実際に予診をとったり、処置を手伝ったりしてもらいます。また、水曜日には見学だけでなく、尾山准教授をはじめとする指導医について、実際に予診をとったり、処置を手伝ったりしてもらいます。とにかく、沢山の皮膚疾患を実際の眼でみることが大切だと考えています。

火曜日:午前と午後に皮膚外科手術見学に入ってもらいます。その中で、皮膚外科チーフとして活躍している飯野講師らが皮膚外科学(術式)に関して丁寧に説明し、縫合の指導なども行います。17時からは病理専門医と合同で行っている病理カンファレンスに参加してもらいます。

月曜から金曜の午後:入院患者の処置を見学したり、手伝いをします。担当の患者さんの問診や診察を行い、疾患に関して教科書や文献検索を行って学習してもらいます。

水曜日の午後から夕方まで:14時からの総回診で、担当症例の経過を学生さん自身から提示してもらいます。そして、教授からの質問に対して答えられるよう、準備してもらいます。16時半過ぎからは、臨床カンファレンスに参加してもらい、1週間分の重要な症例をじっくり学んでもらいます。

その他:期間中に長谷川教授をはじめとするいくつかのレクチャーがあります。この中には、皮膚病理実習、縫合実習のレクチャーも含まれています。

 

終了後:ポリクリ全般の感想文と担当症例のレポートを提出してもらいます。教室員全員で確認しており、感想で指摘された改善すべきところは速やかに改善していきたいと思います。

初期研修医教育

皮膚科を回る初期研修において、目的はその人によって異なります。例えば、①進路がまだ決まっていないが、皮膚科診療も少しは経験しておきたい、②進路は決まっているが、それと関連した皮膚疾患を勉強したい、③将来皮膚科医になりたいので、早くから勉強しておきたい・・などです。その目的に応じて、充実した研修ができるように考慮しています。例えば、将来外科系に行きたいので手術症例を沢山経験したい、あるいは内科系に進む予定なので手術よりも膠原病や皮膚疾患全般を勉強したい・・など、出来るだけ要望に応えたいと思います。

基本的には、午前中に外来診療の予診や診察の仕方、生検や処置などの手技を実践的に指導します。午後からは、受け持ちの入院患者の診察、処置などを行い、外来や入院患者の診断や治療に関する問題点を、その日のうちによく文献などで調べさせています。火曜日や木曜日には手術に入って、皮膚外科の手技をマンツーマンで指導しています。他に、レーザー専門外来でレーザー治療の見学や手伝いをしたり、病院内の褥瘡回診に参加してもらいます。また、希望に応じて、膠原病外来、皮膚外科・腫瘍外来、乾癬外来、アトピー外来、接触皮膚炎外来などの各専門外来に参加したり、福井総合病院の皮膚科外来の見学なども可能です。火曜日の病理カンファレンス、水曜日の総回診、臨床カンファレンスでは、症例提示などを行って、積極的に参加して学んでもらっています。

さらに、ある程度の期間皮膚科を回られる方には、学会発表の機会をできるだけ与えるようにし、プレゼンテーションの準備や学会で勉強する機会を持ってもらいます。実際に当教室で研修をした先生からは、とても勉強になった、充実していたという感想をいただけることが多いです。

皮膚科学研究室

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