福井大学医学部

皮膚科学

研究室紹介

(文責 長谷川 稔)
私は、2013年6月1日に福井大学医学部皮膚科に赴任してきました。一代目 上田惠一名誉教授、二代目 熊切正信名誉教授という偉大な二人の大先輩の築かれてきた教室を受け継ぐこととなり、大変な責任を感じています。これまで、皮膚疾患全般に加え、膠原病、中でも全身性強皮症という難病を専門にして、膠原病の大家である金沢大学皮膚科の竹原和彦前教授のご指導の下で、臨床や研究を行ってきました。また、その間に東京大学皮膚科の佐藤伸一教授や大阪大学皮膚科の藤本 学教授など、錚々たる先生方のご指導を受ける機会があり、優れた同僚にも恵まれてきました。皮膚科医なのに、なぜ膠原病という内科的な疾患を専門にしてきたのかと思われるかもしれません。皮膚科医であれば、皮膚疾患全般に関して診療できることは当然です。しかし、膠原病では多くの方が皮膚症状を有しており、皮膚症状が初発症状であったり、皮膚症状から診断されることも少なくありません。また、皮膚症状が全身的な病気の活動性を反映する場合もあります。このため、膠原病に詳しい皮膚科医も患者さんにとってはとても必要なのです。

教室では、伝統的に力を入れてきた腫瘍、皮膚外科などの外科的な分野から、アトピー性皮膚炎や乾せんなどの皮膚炎症性疾患、そして私が専門とする膠原病などの内科的な分野まで、守備範囲の広い診療や研究を行っています。また、今年度より臨床や研究に優れた実績を有する尾山先生が准教授として教育や研究指導にも活躍してくれています。また、毎年やる気に満ちた若手入局者や外国人留学生を迎え、熱心な初期研修医も回って来てくれている状況で、教室の雰囲気は一気に若返り、断然活気づきました。これらの若手の先生を、そしてこれから回ってこられる研修医をしっかり育て、彼らの夢を叶えられる環境やチャンスを与えていきたいと思います。また、このようにして優れた医師を福井大学から輩出することによって、福井県はもちろん、全国や世界に社会貢献していきたいと考えています。

以下に赴任時から掲げている教室運営に関する理念を記載します。
1. 教育に力を入れ、医局員、研修医、学生を大切にする。
2. 個々の価値観を尊重し、長所や個性を伸ばす。
3. 女性医師が働きやすい環境を作っていく。

皮膚科学研究室

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