福井大学医学部

脳形態機能学(解剖学2)

分子・微細形態・神経回路の視点から脳の謎に迫ります。

研究室紹介

組織細胞形態学/神経科学分野(旧解剖学(2))は、高橋暁教授(S56.4-H9.3)・佐藤真教授(H10.2-H25.8)を経て、平成26年5月に深澤有吾が着任し、平成27年10月より脳形態機能学(解剖学2)と名称を変更し、新たなスタートを切りました。

人は自然や人とのふれあいや芸術などの外部からの情報によって「笑ったり」、「感動したり」、また時には、自ら思い立って「時間を忘れるほど熱中したり」もする生き物です。時には「不安になったり」、「悲しんだり」もします。この様な私たちが当たり前のように日々経験している「心とその変化」が何故起こるのかについては、実は現在の神経科学の知識で説明することができません。これは「意識」や「注意」、「学習」や「記憶」、「判断」、「想像力(創造力)」といった「心」の根底にある精神活動についても同様で、もしこれら「心のメカニズム」がきちんと理解できれば、我々が抱える様々な問題に対して、より良い対処法を見つけることにも繋がります。ですから、これら「精神活動の素過程」がどのように脳の中で起きているかを明らかにすることは現代の神経科学研究の中心的課題の一つです。
脳には神経細胞とグリア細胞と呼ばれる固有な細胞が多数存在し、これらの細胞が複雑に絡み合ってネットワークを形成しています。このネットワークが精神活動を形成する基盤となり、最終的に「心」を生み出しているのです。
そこで我々は、神経細胞やグリア細胞の微細な構造と脳機能の発現にに関連する生体分子の発現分布を定量的に明らかにすることで、神経細胞とグリア細胞が機能を発揮する仕組みを明らかにし、同時にこれら細胞が形成する複雑なネットワークを紐解いて行くことで「脳」の構造、そして最終的には「心」が生まれる仕組みに迫ろうとしています。

担当教育科目は、「組織学」と「神経解剖学」です。
どちらも医学生が最初に学ぶ医学の専門科目であり、医師となるための基礎となる科目です。「組織学」は、生命の基本単位である「細胞」の種類とその集合体である「組織や臓器」の構造、そして、それら細胞の集団が連携して働く仕組みを学びます。「神経解剖学」は各臓器の働きを調節する「神経系」の構造と機能を学習します。

研究や講義科目に関する質問はいつでも大歓迎です。基礎研究棟1階の研究室に気軽にお越し下さい。

脳形態機能学(解剖学2)研究室