福井大学医学部

麻酔・蘇生学

研究室紹介

研究概要

人口非密集地域において、いかなる症例に対しても必要な外科的処置がいつでも施行されるためには、安全で質の高い全身麻酔が容易に経済的に随時に提供されなくてはならない。一方、現在の医療体制において手術が必要な場合、医学的にも社会的にも麻酔科専門医の存在が不可欠な条件となっている。しかるに、僻地や過疎地など人口非密集地域に麻酔科専門医を随時に派遣することは、人的にも経済的にもできない状況である。そこで、麻酔科専門医でなくとも全身麻酔の実行が可能となることを目的としてその開発研究を行った。このような麻酔では、麻酔科学の専門知識を必要とする術前評価および麻酔計画については麻酔科専門医がかかわるが、全身麻酔に伴う医療行為そのものは、できるだけ基本的で単純な医療行為で構成されるようにし、麻酔の実行には専門医の関与を少なくするようにする必要があると考えられる。

教室の歴史

1980年(昭和55年) 福井医科大学麻酔学教室として初代教授である後藤幸生によって開設されました。
1990年(平成2年) 開設10年を記念して、教室名を麻酔学教室から「麻酔・蘇生学教室(Department of Anesthesiology & Reanimatology)」にあらためられました。
2000年(平成12年) 福田 悟が二代目教授に就任しました。
2002年(平成14年) 福井大学工学部および教育学部と統合し、福井大学医学部となりました。講座制への移行に伴い、教室名は「器官制御医学講座 麻酔・蘇生学領域」と変更されました。
2006年(平成18年) 重見研司が三代目教授に就任し、現在に至っております。

おしらせ

 

麻酔・蘇生学研究室