福井大学医学部

先進イメージング教育研究センター

Aiセンターの特色

福井大学・医学部・Aiセンターの開設と特色について

センター長 福井大学医学部腫瘍病理学 准教授 法木左近

2010年病理解剖棟内にご遺体専用のCTとMRIが設置され、試行的にAiを実施してきましたが、2011年10月Aiセンターが本格稼働となり、11月開設式典および記念講演会が開催されました。

本学Aiセンターの特色は次の4点です。

第一は、ご遺体専用のCTとMRIを設置していることです。特に専用MRIの設置は全国初の試みです。

第二は、病理学教室がAi運用の中心となり、上記CT・MRIが病理解剖棟に設置されていることです。附属病院内で亡くなられた患者さんのお見送りの動線上にあり、法医解剖症例や医学部解剖実習ご遺体と共に、外部からのご遺体受け入れも可能な場所に設置されています。

第三は、死因究明や病態解明の他に、画像医学教育を目的としてAiが運用されていることです。これは本学のAiシステムが、「統合的先進イメージングシステムによる革新的医学教育の展開」(平成20-22年度文部科学省特別経費)により構築されたことによります。

第四は、教室の垣根を越えた緊密な協力体制が出来上がっていることです。病理学教室を中心にして、放射線医学教室や解剖学教室、法医学教室などの関連教室が緊密な“ヒューマン・ネットワーク”を構築し、病理学・放射線医学相関Pathologic-Radiologic Correlationに基づき、機動的・戦略的にAiを推進できる体制は全国的に見ても類を見ないものです。

病院内では、「死」は忌み嫌われる言葉です。病気と闘い、治療・看護をしてきた医師や看護師にとって、死は敗北であり、目を背けたい対象かもしれません。しかし、我々医療者が「死」から学ばなければ、何から学ぶのでしょうか。真新しいAiセンターの看板には、Mortui vivos docent(死者が生者に教える)の文字が刻まれています。

Aiセンター開所式 テープカット

Aiカンファレンス風景

先進イメージング教育研究センター研究室

TEL
0776-61-3111