Aiセンター開設記念式典
福井大学医学部では、2010年10月に遺体専用のCT、MRIを備えたAiセンターを病理解剖棟内に開設して一部臨床科に限り限定運用を開始し、2011年2月からは法医学領域にも適応を拡大してきた。この度、2011年10月より全診療科を対象として本格稼働したことを記念して、2011年11月8日に、Aiセンター開設式と記念講演会を実施した。
開設式では、上田孝典医学部長の挨拶に引き続き、関係者ら来賓でテープカットを行った。施設見学会では、一般に暗く不気味なイメージのある病理解剖棟は、国内最高水準のAiセンター新設と同時に、最新のバイオハザードとホルマリン対策を施した真新しい病理解剖室に装いを一新し、出席者の驚愕を誘った。
引き続き行われた記念講演会では、「チームバチスタの栄光」の著者で、作家・病理医でもある海堂尊氏と、Ai情報センター代表理事でAi画像読影の第一人者である放射線診断医の山本正二氏からの御講演を賜り、医師・看護師・医学生を含む約200名の出席者が、Aiの最新知見を勉強した。講演会終了後は、海堂氏の著書にサインを求める出席者の長い列が出来るなど、終止和やかな雰囲気で記念式典は終了したが、出席者はAiセンターの活用により、さらなる「最高・最新の医療を安心と信頼の下で」という目標に向かい、本学附属病院の理念を心新たに噛みしめていた。
（稲井邦博）
│ 2012年3月30日 │
